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12月に読んだ本

・「零 〜ゼロ〜 女の子だけがかかる呪い」/大塚英志角川ホラー文庫/購入

 ホラーゲームの『零』シリーズを原案として、『多重人格探偵サイコ』の原作者である大塚英志が書き下ろしたホラー小説。

 そのホラー小説を原作として映画化されたのが『劇場版 零』。

 映画のノベライズとして読めなくもない。

 大塚英志が原作をしている漫画『黒鷺死体宅急便』のキャラクターも二人登場しているので、『黒鷺死体宅急便』のスピンオフとしても読める。

 この本を読んだ後にレンタルで映画を見たら、おおむねこの本の通り。

・「パンゲアの零兆遊戯」/上遠野浩平祥伝社/購入

 上遠野浩平の〈ソウルドロップ〉シリーズのスピンオフみたいな作品。

 〈ソウルドロップ〉シリーズみたいにノン・ノベルからではなく単行本としての発売だった。

 物語を簡単に言うと未来が視える七人がジェンガをする話。

 〈ソウルドロップ〉シリーズのキーマンであるみなもと雫の今まで語られなかった物語も描かれている。

 物語はスパン、と何かに切り落とされた感じに唐突に終わった。

 中途半端に終わったわけじゃなくて、少しのモヤモヤを残しながら幕が切れるように終わった。

・「喫茶店タレーラン5 この鴛鴦茶がおいしくなりますように」/岡崎琢磨/宝島社文庫/購入

 岡崎琢磨の〈喫茶店タレーラン〉シリーズ第五弾。構成的には1、2巻と同じ連作短編のような感じ。

 シリーズの大体の語り部であるアオヤマの過去が物語の鍵になる話。

 アオヤマと探偵役であるバリスタの美星のなかなか進展しないもどかしさに痺れを切らしたのでこの巻で買うのをやめることにした。

・「Fate/Prototype -Animation material-」/TYPE-MOONTYPE-MOON BOOKS/購入

 OVAカーニバルファンタズム」の特典ショートアニメとして映像化された「Fate/Prototype」の副読本。

 本編映像+映像化されなかった絵コンテ、アニメの特典小冊子「Prototype material」、奈須きのこによるシノプシス(要約・概要)収録。

 シノプシスだけでも読み応えがあり、本の半分以上のページ数を占める絵コンテも見応えがある一冊。

 公式には「Fate/Prototype」はこれ以上の展開はないらしいが、この本を読むと次の展開を期待してしまう。

・「読まずに小説が書けますか 作家になるための必読ガイド」/岡野宏文 豊崎由美メディアファクトリー/図書館

 岡野宏文×豊崎由美の作家になるための対談集。

 J・K・ローリングの「ハリーポッターと賢者の石」でファンタジー小説を、伊坂幸太郎の「アヒルと鴨のコインロッカー」で巧みなプロットを、森見登美彦の「太陽の塔」でコミック・ノベルを、小川洋子の「博士の愛した数式」でうまい比喩を、町田康の「告白」で「語り」上手を、桐野夏生の「グロテクス」で心の「ダークサイド」を、谷川流の「涼宮ハルヒの憂鬱」でキャラクター小説を、重松清の「流星ワゴン」で泣かせる小説を、スティーヴン・キングの「キャリー」で恐怖小説を、川上弘美の「センセイの鞄」で恋愛小説を、パトリック・ジュースキントの「香水」でピカレスクロマンを、恩田陸の「光の帝国」で「本歌取り」を、道尾秀介の「向日葵の咲かない夏」で「サプライズ・エンディング」小説を学ぶ。

 紹介されてる本の中で読んだのは伊坂幸太郎の「アヒルと鴨のコインロッカー」、谷川流の「涼宮ハルヒの憂鬱」、恩田陸の「光の帝国」、「向日葵の咲かない夏」の4冊。

・「怪奇事件の謎」/小池壮彦/学研/図書館

 小池壮彦の世の中で起きる事件の様々な事件の背後には何か裏があるんじゃないか? という陰謀論めいたルポ。

 陰謀論めいた書き方をしているが、読み進めていくと本当に何か裏があるんじゃないかという気にさせられる。

 事件の事実はわかっても真実なんてものはわからないのかもしれない。

・「映画で読み解く「都市伝説」」/ASIOS[超常現象の懐疑的調査のための会]/洋泉社/図書館

 ASIOSの映画の題材になった超常現象や陰謀論、宇宙ネタなどの真相を解説している本。

 「リング」の貞子のモデルになった超能力者や「エクソシスト」の元ネタになった悪払い事件の話などが載っていて面白かった。

 ASIOSというと、今までSF作家の山本弘が会員として入っている団体という認識しかなく、ASIOSの本を読むのはこれが初めて。

・「読者の心をつかむWEB小説ヒットの方程式」/田島隆雄 著/ヒナプロジェクト・博報堂DYデジタル 監修/幻冬舎

 小説投稿サイト「小説家になろう」の作家陣10人のインタビューを中心に、どうやってアイデアを着想し、読者が読み進めたくなるストーリーを紡いでいるかの秘訣が書かれている。

 インタビューに答えている作家10人のうち名前と作品を見たことあるのが数人で、読んだことある作品は一つもなかった。

 何人かの作品は読んでみたいと思って、特に住野よるの『君の膵臓を食べたい』は文庫が出たら買おうと思った。

・「“怪奇”研究読本 怪奇秘宝 世の中の奇談・異聞・謎・恐怖を追及せよ!」/洋泉社/図書館

 洋泉社の映画や小説、ノンフィクションでは迫れなかったあらゆる不可解な事象を読み解く怪奇研究読本。

 面白かったのはギンティ小林と市川力夫による「心霊&ショックドキュメンタリー」の『スーサイド・ララバイ 決めてやる今夜』のインタビュー、漫画家 伊藤潤二のインタビュー、小池壮彦の「心霊ドキュメンタリーの原風景 あのころなぜか妖しかったテレビ映像」、『幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリー』のプロデューサー・渡辺圭氏のインタビュー、大島てるのインタビュー、平山夢明のインタビュー。

 行きつけの書店であまり見ることがなく、たまたま図書館で借りて読んだが、思ったより面白く、新刊が出て書店で見かけたら買いたいと思う。

・「黒面の狐」/三津田信三文藝春秋/図書館

 三津田信三のホラーミステリ長編。

 著者曰く、当初は刀城言耶シリーズの一つとして考えていたらしいが、資料を読むうちに刀城言耶シリーズには向かないと気づいたらしい。

 それでも本作は推理の仕方が刀城言耶っぽく感じた。

 炭鉱を題材としているが、自分にはあまり炭鉱の知識がないので、読んでいて炭鉱について良い勉強になった。

・「秘儀伝授 男ノ作法 人生と肉体を変革させる性交法則」/田淵正浩 二村ヒトシ幻冬舎

 AV男優の田淵正浩とAV監督の二村ヒトシによるセックスハウツーから紐解く自己啓発書。

 ここ何年AVに関係する本を見つけると片っ端から買っているので、二村ヒトシに関係する本はこれで6冊目ぐらい。

 今回は健康に関する講座やワークショップも行っているAV男優の田淵正浩との共著。

 この本は主に田淵正浩が今まで培ってきたあらゆる知識を披露している。

 中高年男性向けだが、それ以下の年齢でも色々為になることが書いてある。

・「わが青春のマジックミラー号 AVに革命を起こした男」/久保直樹/文庫ぎんが堂/購入

 誕生から20年以上続くAVの大ヒットシリーズである『マジックミラー号』の誕生秘話や、それに関わった著者の久保直樹(AV監督時はマメゾウ名義)の挫折と原点である映画界に戻るまでが書かれたノンフィクション。

 まともに『マジックミラー号』と銘打ったAVを1本も見たことがなかったので、この本を読んだ後に最新のベスト版を買った。

 去年から話題になっているAV強要問題についても少し書かれている。

・「AV出演を強要された彼女たち」/宮本節子/ちくま新書/購入

 宮本節子の新書。

 AVに出演させられた女性の話となぜ契約書にサインし、なぜそこから抜け出せないのかの二つを中心に書かれている。

 一つめのAVに出演させられた女性の話はボカしてあったり色んな人の話を複合して五人の体験談として書かれている。

 それなのに五人のうち一人の体験談がある程度AV女優に詳しければわかるような体験談で何となく特定できた。

 そのAV女優の作品は通販サイトではもう買うことができないが、セル店の中古コーナーで販売されいるのを見たことがある。

・「8000人を抱いたエリート校出身AV男優・森林原人のケーススタディで学ぶ「人生最高のセックス」でもっと気持ちよくなる」/森林原人/KADOKAWAエンターブレイン/購入

 AV男優・森林原人のセックス指南書。

 今年だけで森林原人の本は3冊目。

 今回のは2冊目の「AV男優 森林原人のイケるSEX」と大雑把に言えば似たような内容。

 どちらも女性向に書かれているが男性が読んでも参考になることが多く書かれていた。

・「七王国の玉座〔改訂新版〕〔上〕 氷と炎の歌?」/ジョージ・R・R・マーティン/岡部宏行 訳/ハヤカワ文庫SF/購入

 ジョージ・R・R・マーティンの〈氷と炎の歌〉シリーズ第一部上巻。

 海外ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」シーズン1の原作本。

 700ページ以上あり、買ったはいいが2〜3年ぐらい積読していて読めるか不安だったから、ドラマのDVDを買って先にそちらを見た。

 そのおかげかいつもだったら翻訳小説は普通より読むのに時間がかかるのに思ったより苦労せず読めた。